ビジネスで連絡にはメールではなくチャットを
オフィス内の連絡ツールとして、現在主流になりつつあるのがビジネスチャットです。業務における報・連・相は常識ですが、口頭での連絡ではあとから「言った」「言わない」といった問題も生じてしまうでしょう。また連絡も外出が多い仕事や、遠隔地での勤務、在宅ワークといった人がいる職場では、いちいち個別にやっていかなければならないのが大変です。
メールを使用するということもできますが、メールを使用したccでは誤送信をする危険性も高く、いつどのような連絡をしたかが大量のメールのせいで埋もれてしまうと事もよくあります。そこでメールのような前置きなしに、必要な連絡のみを行うことができる便利なツールとして「ビジネスチャット」が勧められます。
ビジネスチャットは多くのサービスが既に提供しており、あらかじめ参加するスタッフを登録することにより、グループ全員で情報を共有していくことが可能です。プロジェクトによってグループを分けることもでき、内容をあとから編集・削除もできることから誤送信のときの危険度もメールよりも低くなります。アプリ版として配信されているものを導入することで、社内ではパソコンから、出先からはスマホやタブレットで確認できるようになるので情報の漏れが生じません。
ビジネスチャットアプリを比較
ビジネス向けのチャットとして最も有名なのが「ChatWork」と「Slack」です。現在ビジネスチャットを導入している企業のほとんどがこの2つのいずれかを導入していると言ってよく、非常に使いやすく便利な機能を揃えています。「ChatWork」は大阪に本社のある日本企業であるのに対し、「Slack」は米国サンフランシスコが運営企業です。「Slack」は写真共有サービスの「Flickr」を創業したButterfield氏が創業したということで話題となっており、ビジネス向けながら遊びのあるインターフェイスが特徴的です。
この二つはいずれも信頼性の高いツールとして既に高い評価を受けているので、どちらか迷っている人ならどちらを選んでも間違いはありません。あえて違いを比較するとすれば、「ChatWork」ではチャット以外にタスク管理や社外コミュニケーションがとりやすくなっているところが特徴です。一方で「Slack」は他のアプリケーションとの連携機能が300以上あるため、それぞれの企業の内情に合わせてカスタマイズをしやすいというところがメリットでしょう。ユーザーの口コミを見ると、チャット入力画面の使い勝手ではやや「Slack」の方がやりやすい、という意見が目立っているようです。