クラウドで請求書の作成と共有ができる
営業に関する仕事をしている人にとって、非常に手間のかかる作業となるのが請求書の作成と発送です。請求書の情報は営業担当者が作成・管理・保存をしていくことになりますが、属人的な方法に依っていると一人ずつの作成形式が異なり、引き継ぎをするときに混乱が生じることになってしまいます。
ビジネスツールはオンライン化することでどんどん情報共有をすることができるようになっており、その流れの中で生まれたのが「Misoca(ミソカ)」という請求書発行アプリです。「Misoca」はWeb上で簡単に請求書を発行することができるツールであり、スマートフォンでも情報の共有が可能です。
オンラインで閲覧することができるだけでなく、メールとして配信をすることができたり、PDFとして別ファイルに保存することもできます。もちろんそのまま印刷をして郵送も可能なので、それぞれの営業形式に応じて使い分けが可能です。既に多くの企業で導入をされていますが、これまで請求書の発行ツールを持っていなかったスタートアップ企業や、事務作業にあまり時間をかけたくないベンチャー企業・自営業・フリーランスの人にとっても便利なツールとなっています。
利用をするときにはまずアプリをダウンロードしたのち、宛て名や企業ロゴなどをフォームから登録します。あらかじめ請求書のテンプレートとなるファイルが何パターンか用意されているので、一からファイルを作成する手間も省けます。
会計ソフトと連動することで更に便利に
「Misoca」は基本プランから有料となっており、月15通までの「プラン15」では月額800円もしくは年額8000円で使用できます。上位プランになるほど月あたりの発行枚数上限が増えるので、事業によりプランを使い分けしていくのがよいでしょう。
基本有料化したことにより、サービスについてのサポート体勢を充実させ、電話やメール、チャットなどで不具合について問い合わせを受け付けるようになりました。無料プランも存在していますが、そちらは月5通までとかなり少なく、さらに作成した請求書の郵送や見積書のFAXをサポートしてもらうことができません。
なお2017年からは会計ソフト「弥生」を運営する弥生株式会社がMisocaの全株式を取得しており、会計ソフトと連動した請求書発行ができるようになっています。Misocaと弥生は2014年からデータ連携を開始しているので、以前から使用している企業も同じように使用をしていくことができます。今後は急成長するフィンテック関連業に力を入れていくということもアナウンスされており、金融処理まで一体的に行えるシステムが構築されていくことになるでしょう。